決裂したWTO閣僚会議、こう着打開の節目に=米USTR代表

[ワシントン 14日 ロイター] – 米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は14日、前日までブエノスアイレスで開かれた世界貿易機関(WTO)閣僚会議が米国などの反対で閣僚宣言を採択できずに閉幕したことを受け、国益を追求した一部の国々の勝利との見方を示した。

ライトハイザー代表は14日に出した声明で、今回の閣僚会議について「WTOの行き詰まりが解消された節目と記憶されるだろう」と称賛。「数少ない加盟国が反対するために、同じ意見の加盟国による行動が妨げられることのないよう、WTOは重要分野については新たなスタートを切る必要があると、多くのメンバーが認識した」と述べた。

ただ、同代表の好意的な評価とは対照的に、2年に1度のWTO閣僚会議で電子商取引(eコマース)や漁業補助金禁止といった比較的小さなテーマでも合意できなかったことに落胆する参加者もいた。

▶ 続きを読む
関連記事
ポーランド憲法裁判所が共産党を違法化。東欧の脱共産化の流れが中国ネットで反響を呼び、中共批判の声が噴出。民衆の覚醒と体制転換の兆しが見える
オーストラリアが12月10日、世界初の16歳未満SNS使用禁止を実施。FacebookやTikTokなどが対象で、違反企業に最大48億円罰金。成人の77%が支持する一方、青少年の70%が反対
台湾のSNSで、大紀元や法輪功への過去の不信を改め「謝罪しよう」と呼びかける動きが広がっている。中国で新たな事実が相次ぎ浮上し、認識を変えた利用者が増えているためだ。
世界フィギュアスケート・グランプリファイナルで、米国のアリサ・リウ選手が女子シングルを制し注目を集めている。名古屋での大会で圧巻の演技を披露した一方、父が天安門事件後に米国へ亡命した元学生運動指導者であることも改めて話題となっている。
中国からカナダへ亡命し、ブリティッシュコロンビア州でカヤック事故により死亡した人物が、死亡時に中国の秘密警察のエージェントに標的にされていたと、元中国スパイの証言から明らかになった