入院している子どもたちに笑顔と希望を取り戻してもらおうと、実写版「ウォーリーをさがせ!」を手掛けた男性がいました。さて、子どもたちはウォーリーを見つけたのでしょうか?
仕掛けたのは、米インディアナ州の建築作業員ジェーソン・ハネイ(Jason Haney、41歳)さん。娘が3歳の時に脳損傷で長期入院し、彼も付き添った経験があることから、病気の子供たちを励ましたいと考えました。ハネイさんがいるのは、ちょうどビーコン・チルドレン・ホスピタル(Beacon Children’s Hospital)の向かいにある新設棟の建築現場。遊び心で他の従業員と雪だるまを作ってみたところ、子供たちから大反響でした。
ある日、同僚から「実写版のウォーリーを置いてみたら?」との提案があり、そのアイディアが気に入ったというハネイさん。早速大学生になった娘と二人で高さ2.4メートルの板を切り抜き、大きなウォーリーを制作しました。
その後、ウォーリーは毎日、1200坪の広い建築現場のどこかに出没するように。口コミで病院内に広がり、他の子どもたちも熱心に参加するようになりました。誰かが発見すると、子どもたちの喜びの歓声が病院内に響き渡ります。看護師がハネイさんに「見つけましたよ」と連絡すると、彼はウォーリーを別の場所へ移動させるのです。
毎日の楽しみが増えた子どもたちは明るくなって、治療に前向きに取組むようになったとのこと。今年、新設棟が完成しましたが、ウォーリーは引き続きどこかで子供たちを喜ばせ、活躍していることでしょう。
(翻訳編集・豊山)
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