中国の多くの地域で病院と葬儀場が混雑 当局は感染状況を隠蔽

2025/02/12 更新: 2025/02/17

中国国内の特筆すべき情況として、現在感染症が猛威を振るい、安徽省や上海、瀋陽など多くの地域で病院と葬儀場が混んでいる。亡くなった人の多くは中高年だが、若者も含まれている。こうした情況の中でも、当局は感染状況を隠蔽し続けている。

安徽省六安市金寨県に住む張雄(仮名)さんは、地元で多くの人が発熱、咳、喉の痛み、全身倦怠感などの症状を示し、変異した新型コロナウイルスが原因ではないかと疑われていると話している。小さな診療所から省・県・市が運営するクラスの病院まで満床であり、張さんは葬儀関連の仕事に就いているが、職場用のグループチャットでは毎日20〜30人の死亡者が報告されており、通常よりもはるかに多いという。

安徽省六安市金寨県の住民、張雄(仮名)さんは次のように述べている。
「今回の感染状況は深刻だ。今では公表されなくなった。どの病院も満床で、大きな病院は人であふれ、多くの患者が病床の空きを待っている。亡くなる人の大半は高齢者だが、中年や若者も亡くなっている。死者が多く、火葬場の仕事は非常に多忙だ。ここでは1日に20〜30人が亡くなっており、新しい大きな葬儀場も増設した。10基以上の火葬炉が毎日稼働している」

多くの地域の住民の間で、感染が急速に広がり、一人が感染すると家族全員が感染するケースが多いという。また、感染後には白肺や肺炎、心血管疾患などの合併症が引き起こされ、突然死する人も少なくない。

瀋陽市の徐さんは「今回は私も非常に重症だった。耐えられなくなって病院に行ったが、今は病院が非常に混雑している。点滴を受けていたが、大きなホールには30人以上がいた。救急外来もとても混んでいる。今は皆がこの病気にかかっている。亡くなる人が多すぎる。周りにも亡くなった方がいる。葬儀場も人を探さなければならず、お金を払わないと何日も順番が回ってこない」と語った。

上海市の劉さんは「病院は非常に混雑しており、人がいっぱいだ。現在、皆外出を控えている。医師たちは風邪やインフルエンザAについては言及するが、新型コロナという言葉は使用しない。もし誰かがその言葉を口にすれば、その医者は失職するかもしれない。年末に松江区の葬儀場を通りかかると、多くの人々が集まっていた」と語っている。

張雄さん(仮名)は、現在病院で処方される薬が効果を失っていると指摘している。薬品の一括購入により、入札価格が原価を下回っているため、薬の品質が低下し、患者の生命を脅かしている。地元の山間部はほぼ無人地帯になりつつあり、中高年層が相次ぎ亡くなり、若者は都市部で働くために出稼ぎに行っている。また、葬送方法として火葬を強制的に実施していることにより、当局と住民の間で衝突が発生しているが、当局は情報を封鎖している。

また張雄さんは「今、山にはほとんど人がいない。山の中には誰も住んでいない家もある。大別山では昔から亡くなった人を自家の山に埋葬していたが、現在は火葬が行われている。住民は望んでいないが、政府は公安や都市管理局の職員を派遣して掘り起こし、火葬場で焼却している。家族が同意しない場合、逮捕されることもある。非常に恐ろしい状況だ。正義感のある発言をして彼らを批判すると、口を封じられ、アカウントが凍結される。国家安全保衛大隊が公安局に連れて行き、尋問を行う」と語った。