中国 人混みに突入 民衆が阻止試みるも暴走続く

中国でまたも社会報復か 北京の市場に重機突入 情報封鎖

2026/03/30 更新: 2026/03/30

またも「社会報復」と思われる暴走が起きた。

3月29日、北京市房山区の大韓継市場で、大型のショベルカーが人混みに突入した。昼どきでにぎわう市場に突然入り込み、屋台や通行人に向かって次々と衝突。現場は一瞬で混乱に陥った。

映像には、屋台が押し潰され、商品が飛び散り、人が次々と倒れていく様子が映っている。複数の人が地面に横たわったまま動かず、被害の深刻さがうかがえる。

異様だったのは、その暴走の経過だった。周囲の人々はただの事故ではないと直感し、次々と止めに入った。中には物を投げつけたり、車体によじ登って運転手を止めようとする者もいたが、それでもショベルカーは止まらず、さらに衝突を繰り返した。

別の場面では、白い乗用車にぶつかり、そのまま押し続けて溝に落とす様子も確認されている。必死の制止も通じない異常な状況だった。

こうした一連の動きに、現場にいた人々は強い悪意を感じ取り、「事故ではない」と受け止めたとみられる。

しかし当局はこの事件について発表しておらず、中国国内のSNSでも関連動画や投稿はすぐに削除された。何が起きたのか、どれほどの被害が出たのかは分からないままだ。

近年、中国ではこうした車両を使った突入事件が各地で相次いでいる。そのたびに「事故」とされることも多いが、人々の受け止め方は大きく変わってきた。

海外のSNSでは今回も、「冤有頭債有主,出門左拐市政府(ここを出て左を向けば、そこに問題の根源である政府がある)」という、無差別事件が起きるたびに繰り返される常套句が相次いだ。無関係な市民を巻き込むことへの強い拒否感と、「本当の原因は別にある」という認識が広がっていることを示している。

繰り返される暴走と、消される情報。中国社会には今、不穏で重苦しい空気が確実に広がっている。

 

写真左は壊された屋台と散乱した商品の中で倒れる被害者、右は暴走するショベルカーと運転手を止めようと車体によじ登る市民。2026年3月29日、北京市房山区(動画よりスクリーンショット)
李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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