中国 展示会は中止に

発がん性指摘の嗜好品 文化展に疑問の声=中国

2026/05/29 更新: 2026/05/29

「発がん性が指摘されているものを、なぜ文化として宣伝するのか」

中国・広州市で開催予定だった「広東ビンロウ千年文化展」が、ネット上の批判を受けて中止となった。

ビンロウ(檳榔)は、中国南部や台湾で広く使われている嗜好品だ。ヤシ科植物の実を加工したもので、ガムのように長時間かんで楽しむ。一部地域ではコンビニや売店でも普通に販売しているが、健康への悪影響が長年問題視されてきた。

問題となった展示会は、ビンロウの歴史や風習との関わりを紹介する内容だった。会場では設営作業を進めていたが、「発がん性があるのに文化としてPRするのか」「本当に広めるべきものなのか」といった批判がSNSで拡散。展示物は撤去され、イベントは中止に追い込まれた。

主催企業は今年初めにも広州などで同様の展示会を開催していた。展示ではビンロウの歴史や薬用としての利用例を紹介し、関連商品の販売も行っていたという。

世界保健機関(WHO)の専門機関である国際がん研究機関(IARC)は2003年、ビンロウを発がん性がある物質に分類している。これは、たばこやアルコールと同じ区分である。

今回、展示会は中止となったが、ビンロウを巡る議論は終わっていない。この騒動をきっかけに、その健康リスクや宣伝のあり方に改めて注目が集まっている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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