食品と同じように、薬も品質や効果を保証するために「使用期限」が設けられている。
期限を過ぎると化学変化によって薬の効果がなくなったり、分解されて毒性のある物質に変化し、使用することで別の症状や病気を引き起こしたりする恐れもある。
中国の病院が、期限切れの薬を使用していることを、元職員の告発が明らかにした。
退職後に病院を告発した元職員によると「病院の内部検査では、毎日医薬品の在庫チェックをするだけで入れ替えはしない。関連部門は定期的に検査を行っているが、そういう時は事前に知らせがくる。病院は検査実施日前日には検査をクリアするために、期限切れの医薬品を交換している」という。
同元職員はかつて、在職中に検査にクリアするために、病院幹部に命じられて、別の病院の指定された医師のところへ行って「期限の過ぎていない薬」をもらってきたこともあったという。
同告発はネット上で注目を集め「これはもはや人命軽視ではなく、人命無視」などと批判が殺到し、中国メディアも取り上げ報道した。
現地の衛生当局は「調査を行った結果、『西安雁塔仁済医院(陝西省西安市)』の2階点滴室の救急薬品の配薬カートの中から期限の切れた薬が発見された」として、問題の病院の「営業停止と是正」を命じた。
関連ニュースをめぐっては「期限を過ぎたキケンかもしれない薬を患者に使うなんて、本来ならば人の命を救うはずの病院はどうしてここまで堕ちたのか」「中国は、なぜこんな国になってしまったのか」と嘆く声が多く寄せられている。
中国共産党による長きにわたる「無神論」「進化論」などの洗脳教育を受けて育った今の中国人のなかには、金銭ばかりを追求して、神仏を敬わず、因果応報も信じない人も少なくない。
道徳が甚だしく低下し、人心の荒廃を象徴する共産党政権が、この「賞味期限切れの薬」と言ってもよい。

ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。