中国メディアは訪日中国人に正規のタクシーを利用するよう呼びかけた。(TARO KARIBE/AFP/Getty Images)

訪日予定の中国人に「白タク」を利用しないよう呼び掛け=中国メディア

中国メディアはこのほど、旧正月休暇中に人気渡航先である日本で過ごす国民に対して、日本在住の中国人による無許可の「白タク」に乗らないよう呼び掛けている。しかし、多くの中国人観光客は日本で利用する「白タク」が無許可とは知らないという。

  中国メディア「解放日報」(15日付)などによると、「白タク」にはタクシーなどの専門運転資格がなく、必要な自動車保険にも加入していないケースが多いため、万が一、渡航先の国で交通事故が発生した場合、十分な補償を得られず、思わぬトラブル・犯罪に巻き込まれる可能性が高いと注意喚起している。日本に入国した際、営業許可を示す「緑色のナンバープレート」が付いているタクシーを利用するよう呼び掛けた。

  一方、中国人観光客の多くは、渡航先で利用する「白タク」が違法の車とは知らないという。原因は、中国当局が認可している正規の海外配車アプリがあるためだ。

  中国人観光客は、「皇包車」「唐人接」など配車アプリを通じて、日本を含む世界各地で、現地在住の中国人がドライバーを務める配車サービスを利用している。またドライバーが同時に、観光ガイドをすることも多いという。

  大手の「皇包車」公式ウェブサイトによると、2013年設立した北京純粋旅行有限公司が同アプリを開発した。現在、海外の90カ国で約10万人以上のドライバーが登録している。2017年11月までに同アプリの利用者数はのべ600万人。さらに、同社は17年に国内「広発信徳投資管理有限公司」などの有名投資会社から融資を受けて事業拡大を図った。

中国最大のオンライン旅行会社「Ctrip(シートリップ)」(携程旅行網)は昨年1月、「唐人接」配車アプリを傘下に収めた。

日本は、「道路運送法」の下で、各地の空港や有名観光地で急増する中国人「白タク」行為への取り締まりを強化している。

共同通信によると、警視庁は18日、自家用車で中国人観光客を東京都港区のホテルから羽田空港まで6000円で載せた疑いで、同都大田区に住む中国籍の男を逮捕した。

逮捕された呉雪峰容疑者は、調べに対して「数十回」やったと容疑を認めているという。

(翻訳編集・張哲)

 

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