余命わずかの子供たちに聞いた 「最も楽しかったことは?」
純粋な子供たちの言葉は、時に人生で最も大切なことを教えてくれることがあります。
南アフリカ共和国ケープタウンで、小児科医として働くアラスター・マクアルパインさん(Alastair McAlpine)。末期患者の緩和ケアも行っている彼は、次のような会話をしながら、最期を迎える子供たちの苦しみを和らげようとしました。
「君の人生で最も楽しいと思ったことは何?どうして楽しかったのかな?」
簡単な質問ですが、子供たちから返ってきた言葉は意外なものでした。マクアルパインさんは早速ツイッターにつづりました。
「誰もテレビを見ることが楽しかったとは言いませんでした。フェイスブックをもっとやりたかったという子もゼロ」
子供たちの口から出てきたのは、意外にもペットが多かったのです。ペットが自分に寄り添ってきて寝ながら喉を鳴らしていたり、背に乗ってビーチで遊んだことなどが楽しかったと子供たちは語りました。
そして、多くの子供たちが両親のことを心配していました。
「ママが大丈夫だといいな。ママは悲しそうだから」
「パパは心配する必要はないんだ。また会えるんだから」
「僕が逝ってしまっても、神様がパパとママの面倒を見てくれるよ」
また、子供たちが感謝していたのは、彼らを特別扱いせずに普段通りに接してくれた人たちでした。
「私の本当の友達は、髪が抜けてもまったく気にしなかったわ」
「ジェーンは手術の後にお見舞いに来てくれたけど、私の傷痕を見ても全然気づいていないみたいだった」
そして、ほとんどの子供たちは、人間の美徳の中で「親切な心」に最も尊い価値を見いだしていたようです。
「私のおばあちゃんはとっても優しいの。いつも私を笑わせてくれるの」
「僕がサンドイッチを食べられなかった時、ジョニーは自分の分を半分にして僕にくれたんだ」
「あの親切な看護師さんが好きだったな。彼女はとても優しいから。彼女がいると、痛みが減るんだ」
そして、子供たちは全員、家族との時間がとても楽しかったと語りました。それは何物にも代えがたい貴重な時間でした。
「パパとママは最高だよ!」
「妹は、いつも私をギュッと抱きしめてくれるの」
「ママほど僕を愛してくれる人はいないよ!」
子供たちの言葉から、マクアルパインさんが「学んだこと」をツイッターにつづりました。
「人には親切に。もっと本を読むこと。家族との時間を大切に。冗談を言って笑う。ビーチに行くこと。犬を抱きしめること。大好きな人に愛していると伝えること」
最後に彼は、「これらが、(天に召される前に)子供たちがもっとやりたかったことなのです」と締めくくっています。
For an assignment, I asked some of my terminal paediatric palliative care patients what they had enjoyed in life, and what gave it meaning. Kids can be so wise, y’know. Here are some of the responses (Thread).
— Alastair McAlpine (@AlastairMcA30) 2018年2月1日
(翻訳編集・郭丹丹)