焦点:米朝会談でも非核化は視界不良、「抑止力強化」迫られる日本

[東京 9日 ロイター] – 米国と北朝鮮が首脳会談に向けて動き出したものの、日本が目指す北の非核化というゴールへの道筋はまだ見えない。非核化ではなく開発凍結で終われば、日本に届く核ミサイルは温存されたまま。北が会談で時間を稼ぎ、その間に米国まで届く核ミサイルを完成させる可能性もある。どちらに転んでも、日本は自国の抑止力強化の検討を迫られる。

トランプ米大統領との電話会談を終えた安倍晋三首相は9日朝、北朝鮮の非核化に向け日米が一致して圧力をかけ続ける方針を確認したと強調。「この日米の確固たる立場は決して揺らぐことはない」と語った。

しかし、北朝鮮が30年以上を費やしてきた核開発の放棄には、大きな壁が立ちはだかる。「北朝鮮が何十年も国富を投入してきたものを捨てることになる。当然、その分の支払いを求めてくるだろう」と、外交問題に詳しい日本の与党議員は指摘する。

▶ 続きを読む
関連記事
中国共産党(中共)党首習近平が来週、北朝鮮を訪問する。専門家は訪朝の意図を分析し、米朝間の有効な仲介は困難であり、むしろロシアと北朝鮮への影響力をめぐる争いが主眼だと指摘している。ただ中朝両国はもともと同床異夢の関係にある
なぜ海軍ではなく海警なのか。台湾東方海域での巡航には、低コストで圧力をかける中共の新たな対台戦略が透けて見える
フィリピンのテオドロ国防省は中共の制裁に対し、「中国に資産はなく、行く予定もない」と述べた。さらに、中国の人々は友好的だとしながらも、そうした良さは「威圧的な政府体制」によって損なわれていると批判した
台湾は中共の軍事的脅威に対応するため、反艦ミサイルの配備を急ぐ。2029年初めには保有数は1800発超となる見通しだ
トランプ米大統領は今月4日、共産主義を強く批判する投稿を行った。記者団に応じた際、陶明記者にその場で投稿を読み上げるよう求め、自らも投稿の意図について説明した