ガザのデモで死者15人、イスラエルは軍の対応巡りトルコと非難合戦
[イスタンブール 1日 ロイター] – イスラエルとパレスチナ自治区ガザの境界付近で30日、パレスチナ側のデモ隊にイスラエル軍が衝突し、パレスチナ人少なくとも15人が死亡した。
トルコのエルドアン大統領がイスラエル軍がデモ隊を攻撃したと批判したことを契機に、両国の首脳間で非難の応酬が続いている。
イスラエルは軍の対応を擁護。ネタニヤフ首相はツイッターでイスラエル軍は「長年にわたり市民を無差別に爆撃してきた国の指図を受けない」と述べ、トルコを暗に非難した。
エルドアン大統領はこれを受けて1日、支持者を前に「ネタニヤフ氏は侵略者であると同時にテロリストだ」と発言。別の演説でも「イスラエルはテロリスト国家であり、ガザでの行為は知られている」と非難した。
その後、ネタニヤフ首相は反論。「エルドアン氏は口答えされることに慣れていない。まずそれに慣れるべきだ。北キプロスを支配し、クルド人の土地に侵入し、(シリア北部)アフリンの市民を大量虐殺している人物がわれわれに価値観やモラルを説くことはできない」と強く反論した。
イスラエルの国防相は30日の衝突事件についての調査要求を却下した。
ガザを実効支配するイスラム原理主義組織「ハマス」は、衝突で死亡した15人のうち5人がメンバーだったと発表。イスラエル側は8人がハマスのメンバーで、2人は別の武装組織のメンバーだったとしている。
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