タワークレーン操縦士、27都市でデモ 賃上げ求める=中国

河北省石家莊市、江西省南昌市など27都市で、タワークレーン車の操縦士たちが賃上げを求めて抗議デモを展開している。5月1日の国際メーデーに合わせて行われたデモは注目を集めている。

4月27日、四川省自貢市で操縦士らは横断幕を掲げ、デモ行進を行った。その後、抗議活動は湖北省仙桃市、河南省駐馬店市、貴州省清鎮市、湖南省衡陽市、江蘇省淮安市、福建省アモイ市など18省27都市まで広まった。

デモ参加者は賃上げと残業代の支給を求めている。「危険な仕事なのに、給料が低い。5年前から給料が上がっていない。残業代もない。家族を養うのは困難だ」と訴えている。

参加者数は確認されていない。抗議活動の様子は動画サイトに流出し、関心が集まっている。

労使問題に注目する人権団体「中国労工通訊」(本部=香港)の責任者は米VOAの取材に対して、今回の抗議は「組織的」だと述べ、18の省まで広がっているデモは1989年天安門事件以降初めてだと言及している。「デモの運営能力は非常に高い」

最近、広東省、安徽省、山西省、浙江省と山東省など各地で、建築現場の労働者、大型トラックの運転手、タクシーの運転手と配達員によるデモも行われている。労働者が街頭に出て抗議デモを開催するのは、近年ではまれのことだ。

(翻訳編集・李沐恩)

関連記事
上海のオフィスビル市場は今、20%を超える空室率という過去最高の記録を更新した。不動産コンサルティング会社のCBRE Group Inc.の統計によると、上海の甲級(高級)オフィスビルの空室率は20.9%で、前四半期から1.1ポイント、前年同期からは2.8ポイント増加している。専門家は経済の低迷と賃料の下落が続く中、上海の経済回復の困難さを警告している。
1日未明、中国広東省梅州市にある「梅龍高速道路」で路面の一部が崩落する事故があった。事故による死傷者数は増える一方で、皮肉なことに事故が起きた道路は「先月末に安全検査をクリアしたばかりだった」という。
中国共産党(中共)がロシアに供給する半導体などのハイテク製品のサプライチェーンにおいて、香港が重要なリンクになっていることを示す証拠は大量にある。2022年2月24日、ロシアがウクライナへの本格的な軍事侵攻を開始して以来、香港で「ロシア」を社名に含む新規登録企業が急増した。
経済衰退が続くなか、中国のカバン業界に寒風が吹き荒れ、カバンの加工工場の閉鎖が相次いでいる。
このほど、搭乗者3人全員死亡した先月起きたファーウェイのEV車の欠陥疑惑を提起した遺族が「口封じ」され、同事故に疑問を呈した中国メディア「21世紀経済報道」による記事までもが封殺に遭っていることがわかった。