日韓首脳、北への制裁継続で一致 米朝会談に向け協力確認

[東京 9日 ロイター] – 安倍晋三首相と韓国の文在寅大統領は9日午後に会談した。北朝鮮への制裁継続を訴える安倍首相に対し、文大統領も同意を表明。両者は米朝首脳会談に向けて連携していくことで一致した。

会談は首相官邸で約50分間、最初は通訳のみを交えた1対1で行われた。韓国側の説明によると、会談で安倍首相は核実験場の廃棄や大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射中止だけで制裁を緩和すべきではないと主張。文大統領は「国際社会の同意なしに韓国が制裁を緩めるとの懸念があるかもしれないが心配ない。韓国だけで経済的な関与を決めることはできない」と語った。

日本側の説明によると、安倍首相は「来る米朝首脳会談に向けて日韓で力を合わせ、北朝鮮から具体的な行動を引き出したい」と発言。文大統領は「非核化の大原則に合意しても、具体的な実現方法は難しい。まずは米朝首脳会談の成功に向け、最後まで日本の支持をお願いしたい」と述べた。

両首脳は、従軍慰安婦をめぐる日韓合意など2国間問題も議論。日本側は合意の着実な履行を求めた。その上で日韓関係を前進させることで一致し、首脳同士のシャトル外交を進めることを申し合わせた。

(久保信博)

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