中国北京の企業家 戸籍制度に怒り「十数億円納税も子供が入学できない」

人口の流動を制限する中国の戸籍制度は50年代に導入されてから、今も施行されている。90年代、経済の発展に伴い、農村から都市、都市から都市への移動は急増している。しかし、他の都市に転入しても戸籍をほとんど取得できない。医療、就職、福祉、教育などの面で制限を受けることになる。最近、時代の流れにそぐわない同制度に苦しんでいる、ある実業家の投稿が注目を集めている。

ソフトウエア開発を行う北京粉筆藍天技術有限公司の創業者・張小龍氏は22日、ソーシャルメディア「微博」で、北京市で戸籍と学籍を持っていない子供は私立の小学校にさえ入学できない実情を嘆いた。同氏は4年前、地方都市から北京に移り住んだ。

戸籍がなければ、公立小学校の就学は認められない。張氏によると、受け入れてくれる私立の学校を見つけるまで2年かかった。しかし入学直前になって、北京市に学籍がないとの理由で入学を拒否された。

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