[メルボルン 19日 ロイター] – ターンブル豪首相は年内に中国を訪問し、ワインなど一部産品の輸出に影響が出るほどまでに冷え込んだ両国関係の改善を図るとみられる。フェアファックス・メディアが伝えた。
具体的な訪問日程は明らかになっていない。
ターンブル政権は昨年末、外国人による政治献金を禁じるなど外国人の政治介入を制限する法案を提出。中国政府がこれを「中国を敵視する政策」とみなしたことで、両国の関係は著しく悪化している。
複数の豪企業は、豪中関係の冷え込みによって中国の税関で輸出品の通関手続きが遅れたり、追加検査が課されるなどの影響が出ていると指摘する。
上場会社として世界最大のワインメーカーである豪トレジャリー・ワイン・エステーツ<TWE.AX>は17日、中国向け輸出の一部で通関手続きに遅れが出ていることを明らかにした。
中国で事業を展開する複数の豪企業経営者がフェアファックス・メディアに語ったところでは、中国当局は豪州製品を標的として不当に扱っているという。
上海を訪問中のチオボー豪貿易相は18日、北京にいる中国高官との協議ではないため、豪企業が関わる貿易問題を解消できる範囲は「限られている」との見方をした。
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