米国務長官、北朝鮮に「ベトナムモデル」を希望

北朝鮮、日本、ベトナムを周遊したマイク・ポンペオ米国務長官は、今後の北朝鮮と米国との関係について、戦争終結から40年経たベトナムを例に挙げ、国交正常化を樹立することを希望していると語った。

ポンペオ長官は北朝鮮に核兵器開発計画の停止を求めるため、7月6日に平壌を訪問。その後日本とベトナムを訪れた。長官は8日、ハノイで開かれた商業界イベントの演説で、米国とベトナムは以前の敵対関係を終わらせ、平常化したと述べた。「ベトナムが驚くべき道のりを経てきたように、私たち(米朝)もこれ(関係の正常化)が可能であるとわかっている」。

中国と国境を接するベトナムは、6月から7月にかけて行われるハワイ沖の環太平洋合同演習(リムパック、RIMPAC)に初参加した。

北朝鮮当局は最近、非核化交渉に対する米国の要求は「ギャングのようだ」と例えた。ポンペオ長官は演説のなかで、この主張を払いのけた。核兵器プログラムの停止は「国連安全保障理事会で一致したことだ。もし、この要求をギャングだというなら、全世界がギャングだということになる」。

長官は、米国とベトナムの関係は「戦いより協力を」この証明は過去20年間で、米国とベトナムの貿易が8000%増加し、米国企業はベトナムに数十億ドルを投資していると経済現状を説明した。「ある国が、米国と協力して明るい未来を創造すると決めたならば、米国はその約束を守る。(経済関係は)これを証明している」と述べた。

長官は、トランプ大統領は金正恩・朝鮮労働党委員長が、核兵器を放棄するならば、北朝鮮の経済を後押しし、安全保障を保証すると約束したと、この度の訪朝であらためて強調したという。

また長官によると、トランプ大統領は、北朝鮮がベトナム方式に従うと信じており、北朝鮮の指導者たちは「主権が脅威を受けない状況」で改革を実施できると考えている。さらに、北朝鮮の指導者がどのような道を選択するのかによって、北朝鮮に対する米国の要求は「非常に明確になる」と確認した。

安倍首相と日韓外相との会談のために日本を訪問したポンペオ長官は、金委員長が約束した完全で不可逆的、検証可能な非核化(CVID)まで、北朝鮮に対する制裁は続くと述べた。日米韓の共同記者会見では、「交渉の進展を推すムードがあるが、制裁措置を緩和させる理由にはならない」と一貫した姿勢であることをあらめて示した。

米国の諜報機関は最近、金委員長は核兵器開発計画の施設整備を続けていると指摘した。北朝鮮情勢を分析するウェブサイト「38ノース」もまた、核開発を拡大していると証明する衛星写真を掲載した。

(編集・佐渡道世)

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