女の子からの贈り物で「最悪の日が最良の日に」
人生、ツイてなくて落ち込む日もあります。そんな時、他人から思いがけない親切を受けたら、心が晴れてくることも。ほんの小さな勇気と笑顔が、誰かの一日を明るくすることだってあるのです。
フレッド・クルックスさん(Fred Crooks)と、イザック・マントレーさん(Issac Mantley)は、仕事からの帰り道、カナダのノバ・スコシア州で交通事故に遭ってしまいました。
幸いケガ人はなく、命も助かりましたが、彼らの車両に取り付けていたトレイラーは大破し、中身も道路に散乱。二人は力を振り絞り、散らばったガラクタを片付けていました。
多くの車が彼らには目もくれずに素通りしていく中、親切そうな女の子が歩いてきました。近くに住む11歳のロビン・マクエルロイちゃん(Robin McElroy)が、彼らの様子を見にきたのです。
クルックスさんたちにケガがないのを確認すると、ロビンちゃんは家に戻り、少しばかりのおやつと、グラスに入った冷水を持ってきました。真夏の炎天下、4時間かけて後始末をしていた二人にとって、それはまさに天からの恵みでした。
クルックスさんは、「彼女のおかげで、(僕たちの)最悪の日が最良の日になりました。彼女はとても親切で思いやりがありました」とインタビューに応えました。
帰宅後、少女の名前を聞くのを忘れていたことに気づいたクルックスさん。娘のチェルシーさんは、SNSを通じて少女を探すことにしました。
「このメッセージが、親切で素晴らしい少女のご両親に届きますように。私の父は、彼女の寛容さと思いやりに、圧倒されました」
SNSで話題となったこのコメントは、すぐにロビンちゃんの母親にも届きました。しかし、一番驚いていたのは、ロビンちゃん自身だったようです。
「暑い日だったから、おやつをあげたら気分転換になると思って」。特別なことをしたとは思っていないと話すロビンちゃん。ただ、事故に遭った二人のことだけが心配だったと話しています。
(翻訳編集・郭丹丹)