中国では2015年5月以降、法輪功愛好者による江沢民告訴運動が広がっている。写真は2003年7月21日、世界各地の法輪功愛好者が米国ワシントンDCに集まりデモ行進を行った様子(大紀元)

中国国内の江沢民告訴運動 元党幹部も参加

中国では2015年5月以降、気功グループ、法輪功への弾圧を決定した江沢民に対する刑事告訴・告発運動が広がっている。法輪功情報を発信する「明慧ネット」によると、過去3年間約20万人の法輪功愛好者やその家族が、中国の最高人民法院(最高裁)および最高人民検察院(最高検)に、江沢民への刑事責任追及を求める告訴・告発状を送った。なかには、中国当局の元高官や地方政府の元幹部がいる。

習近平国家主席は2013年以降、「虎もハエもたたく」とのスローガンを掲げ、大物幹部や末端組織の役人まで地位を問わずに腐敗・汚職撲滅運動を展開してきた。その実行部隊は党中央規律検査委員会(中規委)である。

法輪功愛好者の王友群さんは、中国人民大学で法学博士を取得した後、1994年から99年法輪功弾圧開始前まで、中規委監察部や法規室などで勤務していた。また、同時期に、尉健行・元中央政治局常務委員兼中規委書記のスピーチライターも務めていた。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。