8月29日、フランス全土から集まった農業従事者100人ほどが、中国資本により土地が買収問題について反対するデモを行った(Guillame Souvant/AFP/Getty Images)

中国資本の土地買収でフランス農民が抗議

将来の食糧危機や食の安全問題を抱える中国は、海外の土地買収を進めている。最近フランスの農業従事者およそ100人が、中国の投資家によりフランスの農地が投機商品扱いされていることに反対するデモを展開した。

「土地は農家のためのもの」。全国から集まった農業従事者はスローガンを掲げ、重機も投入するデモを行った。農業従事者労働組合・フランス農家協会は8月29日、中部シャティヨン・シュル・アンドラで、中国資本により農地が買収されたことに怒りを示したと発表した。

中国企業は同地域で総面積1600ヘクタールの耕地を買い小麦を生産している。仏紙ル・フィガロによると、参加者は「土地を農家の元に取り戻して」と訴えたという。

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