小野寺防衛相「脅威は中国、ロシア、北朝鮮」安倍首相は並行して外交努力
小野寺五典防衛大臣は9月3日、日本を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増しているとして、中国、ロシアおよび北朝鮮を脅威として名指しし、各軍事作戦を強化する方針を示した。並行して、安倍首相は、中国との外交関係改善のための努力を継続している。
小野寺防衛相は3日、防衛省で開かれた同省や自衛隊の高級幹部が集う会同で訓示した。そのなかで、中国は「軍事行動を一方的にエスカレートさせており、我が国の安全保障上の大きな懸念」と指摘した。例として、中国軍爆撃機が紀伊半島沖の太平洋まで初めて進出したり、尖閣諸島付近の日本海域で中国海軍原子力潜水艦が潜没したまま入域したりしたことなどを挙げた。
また中国に加え、ロシアの軍事活動にも懸念を示した。北方領土への地対艦ミサイルや戦闘機の配備、極東での冷戦後最大規模となる軍事演習の実施など、極東地域での軍事活動を再び活発化させる傾向が見られると述べた。
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