米最高裁判事候補カバノー氏、指名辞退しないと表明

[ワシントン 24日 ロイター] – トランプ米大統領が連邦最高裁判所の判事候補に指名したブレット・カバノー氏は24日、上院司法委員会に対し、性的暴行疑惑を巡る「虚偽で裏付けのない」告発を受けたことで指名を辞退することはないと伝えた。

カバノー氏は書面で「脅されて指名を辞退するようなことはしない。名誉を傷つけることを目的とした企みには屈しない」とし、土壇場になってのこうした動きは成功しないとの立場を示した。

カバノー氏を巡っては、カリフォルニア州パロアルト大学のクリスティン・ブレイジー・フォード教授が過去にカバノー氏から性的暴行を受けたと主張し、27日の議会公聴会で証言する見通し。

さらに23日には別の女性が大学時代に性的嫌がらせを受けたと告発。米誌ニューヨーカーは、エール大学在学中にカバノー氏から不適切な性的行為を受けたと主張するデボラ・ラミレス氏の告発を報じた。

カバノー氏はいずれの告発についても否定しているが、同氏の最高裁判事指名承認手続きは先行き不透明感が強まっている。

カバノー氏はFOXニュースのインタビューで、高校時代も含め、誰かに性的暴行を加えたことは全くないと述べ、2人の女性の告発を否定した。

一方、高校時代に性的暴力を受けたと告発したフォード氏は、24日に公表された上院司法委のチャック・グラスリー委員長(共和党)宛ての書簡で、殺害の脅迫を受けていると明らかにした上で、「恐怖を感じているが、恐怖によって証言を差し控えるようなことはしない。全ての質問に答える」と語った。

一方、トランプ米大統領は24日、カバノー氏について、最後まで支持すると述べ、擁護する姿勢を鮮明にした。

トランプ氏は「カバノー判事は優秀な人物であり、私はどこまでも彼と共にいる」と語った。

フォード、ラミレス両氏が約30年後に沈黙を破ったことについて「完全に政治的な動機に基づいている」と批判した。

カバノー氏に対する新たな疑惑が浮上したことを受け、民主党は上院司法委員会に対し、27日の公聴会を延期するよう要請した。

*写真を付け、内容を追加します。

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