英与党大会開幕、メイ氏のEU離脱計画に強硬派反発

[バーミンガム 30日 ロイター] – メイ英首相が率いる与党保守党の党大会が中部バーミンガムで30日に始まった。メイ氏は、自身の欧州連合(EU)離脱計画への支持と党の結束を呼びかけた。

ただ、メイ氏の離脱計画に対しては、ジョンソン前外相など前閣僚らが強く反発している。EU離脱が来年3月に迫る中、どのようにEUを離脱するかを巡り、党内では依然意見がまとまっていない。

メイ氏はBBCのインタビューで「私の党へのメッセージは、団結し、英国にとり最善のディールを確保しようということだ」と語った。

メイ氏は、7月に公式別荘「チェッカーズ」でまとめたEU離脱計画について、「チェッカーズ計画の柱は自由貿易だ。自由で摩擦のない貿易だ」と説明し、現時点でチェッカーズ計画が検討されている唯一の案だ、と強調した。

ただ、メイ氏のチェッカーズ計画を批判して7月に辞任した強硬派のジョンソン前外相は、メイ氏の案は「混乱の極みだ」と批判した。

ジョンソン氏とデービス前EU離脱担当相は、カナダ方式の自由貿易協定の検討を提案している。ただこの案は、英領北アイルランドが英国と異なった関税規定に従うことになり、英国の分断につながるとして、メイ氏が反発している。

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