写真は今年8月、江蘇省張家港で従業員が化学輸入品を下ろしている様子(Getty Images)

中国、メディアの締め付けを強化 経済悲観論が原因か

米中貿易戦が長期化すると見込まれているなか、中国経済の先行き不透明感が広がっている。中国当局はこのほど、経済情勢について悲観的に報道した国内経済・金融メディアに対して取り締まりを強化した。当局がさらなる景気悪化に強い不安を抱いていると専門家は分析する。

中国ポータルサイト「鳳凰網」傘下の「鳳凰新聞」アプリは9月26日、『鳳凰網に関する整理・改善の公告』を掲載した。これによると、中国当局が同サイトの一部のコンテンツについて、「違法ニュース・情報を転載した問題や、ニュースのタイトルの本来の意味を歪曲(わいきょく)した問題」などを指摘した。このため、同サイトが一時、記事の更新を自粛しサイトの整理・改善を図るという。期間は9月26日から、10月中旬または下旬まで続く。

対象は「鳳凰網」の経済・金融、科学技術などのコンテンツと、「鳳凰新聞」アプリ、「鳳凰網」のWAP(ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル)サイト。

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