中国古典音楽「十面埋伏」

「十面埋伏」は琵琶曲であり、中国の十大名曲の一つです。この曲は紀元前202年に起こった楚(項羽)と漢(劉邦)の戦いをテーマとしています。「十面埋伏」と「春江花月夜」は琵琶曲の中でも「一文一武」の代表曲とも呼ばれています。

この曲は13の段落に分けられ、段落1から段落5はパート1、段落6から段落8はパート2、段落9と段落10はパート3となっています。原曲は段落13までありますが、現代は一般的に第10段落までしか演奏されません。

以下は段落ごとの内容です。

1.列営:前奏曲として、戦う前に兵士たちがドラムをたたく場面が表されています。

2.吹打:兵士たちを鼓舞するために、各種類の楽器を演奏されています。

3.点将:総大将の前で、各部隊の将軍らは命令を受けています。

4.排陣:兵士たちが陣を作ります。

5.走隊:軍隊の移動です。

6.埋伏:戦いの前夜、漢軍が陣地に進入します。

7.鶏鳴山小戦:楚(そ)と漢の軍隊の戦闘が始まりました。

8.九裏山大戦:楚と漢の軍隊が激闘している場面です。

9.項王敗陣:項羽(楚)軍が敗走しました。

10.烏江自刎:項羽が逃走し、漢軍が後ろから追い駆けています。最後に、項羽が自殺します。

▶ 続きを読む
関連記事
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。
髪は見た目以上に多くを語ります。ストレスや栄養状態、環境曝露まで記録する“健康の履歴書”としての可能性と限界を、最新研究と専門家の視点から読み解く注目記事です。
「少量なら大丈夫」は本当?240万人を分析した最新研究が、わずかな飲酒でも認知症リスクが高まる可能性を示唆。脳の健康とお酒の付き合い方を見直すきっかけになる一記事です。
「忙しい=充実」と思っていませんか。最新の研究と実体験から、過度な忙しさが心身や人間関係に及ぼす見えない代償を解説。立ち止まることの本当の価値を考えさせられる一編です。
透析は命を救う治療だが、腎臓が本来持つ「回復力」を見えにくくしてしまうこともある。必要な時だけ透析を行う新たな治療法で、回復率が高まったという研究と、透析を離脱できた女性の実体験。