サウジ記者殺害、米有力議員が皇太子の関与確信 CIA説明受け

[ワシントン 4日 ロイター] – 米上院の有力議員らは4日、サウジアラビア人著名記者ジャマル・カショギ氏の殺害事件について、ハスペル米中央情報局(CIA)長官から非公開で説明を受けた。ブリーフィング後、議員らはムハンマド皇太子が関与していたとの確信を強めたと語った。

共和党のリンゼー・グラム議員は記者団に「意識的に事実から目を背けない限り、皇太子の指揮の下で(殺害が)計画されたと結論付けるのが自然だ」と述べた。

共和、民主両党の議員らは、カショギ氏殺害を非難する内容の法案の可決をなお目指す意向を示すとともに、トランプ大統領自身も同事件を強く非難すべきだと訴えた。

ハスペルCIA長官は上院の指導部や各委員会の幹部らに説明を行った。

ボブ・コーカー上院外交委員長(共和党)は、「陪審による審理が行われるなら、皇太子には30分で有罪評決を出すだろう」と述べた。

外交委員会の民主党トップ、ボブ・メネンデス議員は「これまで持っていた見方を固めただけだ」と語った。

共和党の14人の議員は前週、トランプ氏の意向に反し、イエメン内戦に関してサウジへの軍事支援中止を求める決議案の審議入りを民主党とともに決めている。

コーカー議員は、上院で可決することが可能な法案を打ち出すのは「困難」だと認めながらも、同決議案をどのように改正するのかについて同僚議員らと協議していると明らかにした。

民主党の多数の議員は改正することなく決議案の採決を行うことを求めている。ただ、トランプ大統領や共和党議員の一部は、サウジとの関係に悪影響が及ぶ恐れがある行動は取るべきではないとの立場だ。

関連記事
アメリカのキャンパス、テスラの工場、そして今月スウェーデンで開催されたユーロビジョン・ソング・コンテストの会場において、混乱を招き、あからさまに破壊的ですらある凶悪犯たちに共通するものは何だろうか?彼らは皆、何らかの形で資本主義を破壊したいのだ。
5月16日、欧州の消費者団体は、動画プラットフォーム拼多多(Pinduoduo)の海外ECオンラインショップT […]
世界政府実現への努力は決して止むことはなかった。国連はその一つに過ぎない。エリートの狙いは、最も賢い人々からなる極少数のエリートによって支配される未来の世界政府だ。
多くのアメリカ人は、いまや1960年の選挙についてあまり覚えていない。 また、2020年の選挙が1960年の選挙と非常に似ていることに気づいている人も少ない。
アヴリル・ヘインズ国家情報長官によると、北京は米国や世界の選挙に影響を与える能力に自信を深めているという。 2024年の選挙に対する外国の脅威に関する上院公聴会でヘインズ氏は、中共当局は人工知能とビッグデータ分析を通じて影響力作戦のツールを完成させていると述べた。