米国の対中綿花輸出が50%急減、貿易戦争の影響で=米農務省

[5日 ロイター] – 米農務省は5日発表した報告書で、米中貿易戦争の影響により、米国の対中綿花輸出が2018/19綿花年度(18年8─19年7月)の開始2カ月間で50%急減したことを明らかにした。

8─9月の対中綿花輸出は2万9330トンで、前年同期の5万8348トンから49.7%減少したという。

報告書は、中国が7月に米国への報復関税として導入した25%の関税が綿花輸出の阻害要因になったと指摘した。

また農務省は同じ報告書で、中国の綿花需要は拡大しているとし、中国の輸入量見通しを従来見通しの125万トンから150万トンに25%上方修正した。

こうした需要を満たすため、中国の輸入業者はブラジルとオーストラリアからの綿花輸入を増やし、在庫の取り崩しを加速すると予想。28/19年度末には、中国の在庫が17/18年度開始時点の1000万トンから670万トンに減少するとみている。

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