米政府、壁建設の財源確保に道筋 報道官「利用可能な複数の財源存在」

[ワシントン 18日 ロイター] – 米ホワイトハウス報道官は18日、トランプ大統領のメキシコ国境沿いに壁を建設する計画について、議会から新たな予算の承認を得ることなく財源を確保する方法を見出したことを明らかにした。

ホワイトハウスのサンダース報道官はFOXニュースに対し「(壁建設に必要な)50億ドルを確保する代替の手段を確保した」とし、「われわれが閉鎖したいのは国境であって、政府機関ではない」と述べた。

トランプ大統領は壁建設の財源が確保できなければ政府機関の閉鎖も辞さないとの立場を示したが、サンダース報道官はこうした姿勢の緩和を示唆。「利用可能な複数の財源が存在しており、議会が配分する財源を組み合わせることもできる。これにより大統領が国境の防衛に必要としている50億ドルの財源の確保は可能になる」と述べた。

壁建設の財源に国防総省に割り振られる予算などを利用することも検討されているのか、またそれは合法なのかとの質問に対しては「その通りだ」と回答した。

サンダース報道官はその後、ホワイトハウスでの会見で、トランプ大統領は歳出法案の議会通過を見守る一方、各省庁が予算の一部を壁建設に振り向けできないか、閣僚らと協議していると明らかにした。

トランプ氏が国防総省に予算の一部を壁建設に当てるよう命じることは可能かとの質問に、上院歳出委員会の委員長を務める共和党のシェルビー上院議員は「分からない」と発言。ただトランプ氏に「国および国境を防衛・保護する権限はある」と語った。

一部の連邦予算が期限切れとなる21日までに予算案が可決されなければ、一部の政府機関が閉鎖される可能性がある。

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