米富豪ステイヤー氏、20年大統領選に出馬しないと表明

[9日 ロイター] – 米民主党の有力な支持者として知られる富豪のトム・ステイヤー氏は9日、2020年大統領選に向けた同党の候補指名争いには出馬せず、トランプ大統領の弾劾を呼び掛ける取り組みを継続する考えを示した。

ステイヤー氏(61)のスタッフによると、同氏はここ数カ月間、出馬の可能性を検討してきたが、来年序盤に民主党候補を決める党員集会が始まるのを前に、アイオワ州で不出馬を表明した。

同氏はツイッターで「弾劾問題は重大局面に入った」と指摘。「このため、2019年は自分の時間と労力の100%をトランプ氏の弾劾と罷免のために費やす」と強調した。

20年大統領選に向けては、民主党の20数人が出馬を検討しており、ステイヤー氏はそのうちの1人を支援するために資金を投じる可能性がある。

同氏は今年、4000万ドルを投じ、下院に大統領の弾劾手続き開始を迫るとともに大統領選の民主党候補者にトランプ氏の弾劾を支持するよう促す考えを示している。

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