カモミールジャーマン(Chamomillae flos)

【ハーブティー療法】胃炎に効くカモミール茶

「のどが痛いの?じゃ、サルビアのお茶でうがいなさい」「眠れないの?じゃ、ホップと鹿の子草のお茶を入れてあげましょう」という風に、ドイツの家庭では小さな症状が出たらすぐに、常備してあるハーブティーが登場します。古くから伝わる薬草の文化が現代の生活にも活きているのです。薬草の権威、M.Pahlow氏のレシピーを参考にドイツのハーブティーをご紹介しましょう。 

今回はカモミールジャーマン、一般的には単にカモミールと呼ばれることが多く、和名はカミツレです。カモミールジャーマン(以下カモミール)は20~50cm位に成長し、二又ないし三又に分かれた細い葉をつけ、5~6月にかけて、黄色の花心と白い花弁を持つ2、3cmの花をつけるキク科の1年草です。野原、畑、休耕地、道端など、土壌の質を選ばず、どこにでも自生し、たくましく繁殖します。農作物の水や栄養を奪ってしまうので、農家の人にとっては厄介な雑草です。ヨーロッパ各地、西アジア一帯に広く分布していますが、北アメリカ、オーストラリアでも見られます。ハーブティーとしては、花を摘んで、空気乾燥させて使います。収穫は、開花後3~5日頃に有効成分が生成されますので、その頃に行います。

〔効用〕

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