「これを見逃したら最高のショーを見逃すことになる」20世紀FOX技術部門元副代表リチャード・ウルフ氏は、観劇後にこう語った。「もし天国が今夜見た光景のようならば、私もそこへ連れて行ってほしい」とアカデミー賞ノミネート映画監督ナサニエル・カーン氏。米国の一流興行専門家に感銘を与えてきた神韻芸術団は、文化芸術に造詣の深い日本の芸術家たちにも、インスピレーションをもたらした。
「ソプラノ歌手のステージには感動しました」日本の著名な作曲・編曲家の石倉重信氏は1月29日、文京シビックホールで行われた神韻の舞台を堪能した。
「古くからの歌唱方法が採用されており、全身から声が出ているようです。生の歌声が会場を揺さぶり、もしマイクを使っていたら壊れると思います」と述べた。
石倉氏は五木ひろし氏や大川栄策氏をはじめ多くの編曲を手掛け、日本歌謡界の発展と繁栄への貢献から2010年に藤田まさと賞を受賞した。
石倉氏はまた、西洋と東洋の楽器を組み合わせた専属オーケストラ・神韻交響楽団の特異性に注目した。「音階や音量も異なる中国楽器と西洋楽器を合わせることは非常に難しいのです。バランスが見極められており、中国調のリズムが現れています」
「今日はとても多くの事を得られたようで、幸運に思います」と石倉氏は語った。
国際的に活躍する振付家の亜甲絵里香氏もこの日、神韻の舞台を鑑賞した。
「技能の高さはもはや言うまでもありません。男性ダンサーのエネルギー、女性ダンサーの柔軟さ、非常に良く演出されています。すべて美しいのです。スクリーンを使った演出も楽しめました」
亜甲氏は、ロシアの国際振付家コンテスト、ニューヨーク、ロサンゼルスで最高振付家賞の受賞歴を持つ。日本の伝統芸能を伝えるために、国内の大使館公邸や海外での日本芸能の舞台の振り付けを担当。ユネスコ国際ダンス会議日本代表会員や国際ダンス委員会東京会長を歴任する。
世界のダンスの舞台を知る亜甲氏は、神韻を通じて人々に歴史の真実を伝えられると語った。「日本全国、世界中の人々、特に若い人は歴史を多く知りません。ダンスを通じて伝えられることは素晴らしいことです」
失われた神伝の中華文化の復興をモットーとする神韻芸術団。2019年ツアーは世界150の都市で総計640回公演する。日本では東京、大阪、京都、八王子での舞台を成功裏に終え、残りは1月31日~2月1日に大宮ソニックシティ、2月4日~5日に福岡サンパレスホテル&ホールの2カ所のみ。神韻芸術団について詳しい情報やチケット購入については、ja.shenyun.comの公式サイトへ。
(編集・甲斐天海)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。