GettyImages
親孝行

夏には枕を扇ぎ、冬には布団を暖め

の時代、江夏安陸(現在の湖北省安陸市)という所に、黄香(こうこう)という孝子がおり、9歳の時に母を亡くしました。家が貧しいことを知っており、子どもながらも苦労をいとわずなんでも進んで行い、一心一意に父親に尽くしました。

夏の暑い時、父親が眠りやすくなるように、彼はうちわで枕と寝床を扇いで涼をとり、冬の寒い時には、冷たい布団を自分の体で温めておきました。

当時、江夏の太守だった劉護は、黄香の孝行を高く評価し、朝廷に奏請して彼を表彰するよう進言しました。黄香は少年時代から広く経典に精通し、優れた文才の持ち主で、「天下無双の江夏の黄香」とたたえられました。

彼は「孝廉」(漢の時代の官吏任用法。地方官が優秀な人物を推薦する方法)に推挙されたのち、政事に携わりました。清廉で民を大切にし、尚書令まで務めました。

(翻訳編集・豊山) 

 

 

関連記事
2009年8月に「好感度No.1女優」として親しまれていた大原麗子さんが亡くなった。享年62歳。1999年にギラン・バレー症候群を患って以来、芸能界から遠ざかっており、自宅での孤独死だったという。映画やドラマでの華やかな栄光とは裏腹に、2度の結婚が破局に至るなど、私生活は必ずしも恵まれなかった。某紙が大原さんの死を「〈美人薄命〉ということばが連想される」と評していたのを思い出す。
【大紀元日本2月6日】「従善如登 従悪如崩」。この言葉は、中国の戦国時代(BC475年-BC221年)の歴史を記録した『国語•周語下』の中に書かれている。「少善に従うことは山を登るが如く、
「人生、十のうち八か九は思い通りにならないのが常である」とよく言われます。確かに、私たちは思い通りにならなければイライラし、悩ましいことに直面すれば、なかなか幸せを感じられません。しかし、実は、幸せな生活を送るのはそんなに難しいことではないのです。考え方や習慣をちょっと変えるだけで、手に入れることができます。
幸福は自分の力で得たものですか? この問いに、皆さん一人ひとり異なる見解があると思います。また、幸福を得るために、どのような努力が必要なのかは、人によって方法が異なります。世の中にシンプルな思考の人たちがいます。彼らはただ純粋に人間としての道理、そして、正しい道理に従って事を処理しています。彼らの人生は苦難に満ちた経験があるものの、毎日の生活はシンプルで充実し、楽観的で小さなことにこだわりを持たず、いつも心が満たされています。
春秋の時代、郯子(たんし)という若者がいました。彼は年老いた両親と暮らし、心を尽くして彼らの世話をしていました。両親は共に目を患っており、郯子はとても気になっていました。しかし、彼はいつも「ご安心ください。必ず何とかします」と言って、両親を慰めました。
東漢の時代、斉国・臨淄(りん・し、現在の山東省淄博市)に江革(こう・かく)という親孝行の子供がいました。彼は幼少期に父を亡くし、母と二人暮らしでした。貧しかった江革は必死に働き、母親を支えました。
東漢のころ、陸績(りくせき)という非常に博識で多才な男性がいました。呉郡呉県(現江蘇省蘇州市)出身で、天文暦学に精通し、「渾天図」を著しました。また、「易経」と「太玄経」に注釈をつけた歴史書を後世に残した人物としてしられています。
食べなければ生きられない、というのが常識だが、食べなくても生きられる、という人もいるようだ。スリランカに住むキルベ(Kirby)さんは、5年間ほとんど何も食べずに生きているという。