寒中でも枯れない 寒葵(カンアオイ)
カンアオイは、全国各地の山地の樹下に分布する、ウマノスズクサ科の常緑多年草。10月から2月にかけて、暗紫色の壷状花が土に半ば埋もれて開花します。したがって、種子散布範囲が狭くなるのか分布は広がらず、地域ごとに変種があります。葉は寒中でも枯れず、3月末に新芽が出ます。秋から冬の間に地下の根茎と根を掘り起こし陰干しして民間薬に利用されますが、精油成分の香気は弱く生薬の細辛(さいしん)の代用にはなりません。
ちなみに、生薬の細辛の原植物はウスバサイシンで、カンアオイと同種で花も似ていますが、異なるのは冬に落葉することです。細辛の名前の由来は、根が細く味はきわめて辛いことからきています。
カンアオイはギフチョウ(岐阜蝶)の食草としても知られています。またウマノスズクサ科の植物は世界中に数多く自生して、花期を始め、花と葉の形状、色、班紋も多様で興味深い植物の一つです。
関連記事
ホメオパシーは、うつを単なる「化学的不調」ではなく心身全体のバランスの乱れとして捉え、個々に合ったレメディーで内側から整えていく療法です。悲嘆、無気力、季節性感情障害など多様なタイプに寄り添います。
腹部マッサージは、腸の緊張をほぐし蠕動運動を促すことで便秘を大きく改善するという研究結果が報告されています。1日15分で排便回数の増加、膨満感や不快感の軽減が期待でき、下剤の代替としても有望。正しい方向と圧で行うことが重要です。
生はちみつに皮をむいたニンニクを漬けると、自然な発酵が進み、抗酸化作用と免疫サポート力のある発酵食品になります。そのまま食べてもよし、料理に使ってもよし。腸と全身の健康をサポートする自然療法です。
長時間のパソコン作業で手首が重い人へ。中医学が教える“陽渓”マッサージで、気血を巡らせ手の疲れを癒す。現代の疲労に効く古典の知恵とは?
ストレス社会の新発見。薬に頼らず、音楽で血圧を整える? クラシックの“リズム効果”が体に与える驚きの研究結果とは。