EUの対米通商交渉、加盟国間で温度差 仏は早期の協議入りに難色

[ブカレスト 22日 ロイター] – 欧州連合(EU)は22日、ブカレストで加盟国の通商担当相らによる非公式会合を開いた。外交筋によると、対米自動車輸出への関税を回避するための米国との通商交渉入りについて、ドイツなどが支持する一方、フランスは消極的な姿勢を示すなど、加盟国間の温度差が浮き彫りになった。トランプ米政府は、EUと通商問題で合意できなかった場合には、欧州から輸入する自動車に関税をかけるとの姿勢を示している。

EU政策執行機関の欧州委員会は、米との正式な交渉を開始できるよう2件の交渉権限(マンデート)の承認をEU加盟国に求めている。

外交筋によると、EUの対米自動車・自動車部品輸出の半分以上を占めるドイツは、交渉開始を希望。半面、米国への自動車輸出が極めて少ないフランスは5月の欧州議会選前の交渉入りに難色を示している。

フランスの通商担当相は、22日のブカレストでの会合について、政治的な議論の始まりに過ぎないとし、今後も協議は続くとしている。

外交筋によると、マクロン仏大統領とメルケル独首相は、3月21─22日のEU首脳会議の場、もしくはその前に、事態の打開に向けて協議する可能性がある。

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