中国最高裁で起きた奇妙な裁判記録盗難事件 世論大揺れ

中国最高人民法院(最高裁)で起きた裁判記録盗難事件は急展開を見せた。最高裁の王林清裁判官は昨年、自身が担当する裁判の審理に最高裁の上層部が不正介入し、重要な裁判記録が自身の事務室から盗まれたと告発した。不正介入は最高裁トップの周強院長が指示したと王裁判官は名指しした。

中国共産党中央政法委員会はその後調査を開始。22日、盗難は告発者による「自作自演」だとの調査結果を発表した。予想外の展開に中国のネット社会は大揺れした。

昨年12月29日、中国国営中央テレビ(CCTV)元キャスターの崔永元氏がソーシャルメディアの微博で、王林清裁判官の告発を投稿したことがきっかけだった。崔氏は昨年、有名女優ファン・ビンビン(范氷氷)の巨額脱税をネット上で告発するなど中国では注目される存在になっている。

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