親不孝の報いで、ロバと化す
周抜は明代の浙江省平陽県の人で、幼いときから神童ともてはやされた。彼は、一度目を通した書物はすべて覚えることができ、7歳にして詩を詠み文を作ることができた。16歳のとき、彼は、そのすばらしい詩文で名をはせ、「平陽の天才」と称された。ただ、人々の称賛と両親の寵愛を受けたことから、彼は次第に尊大で傲慢となっていき、両親、兄弟、そして近所の人たちまで、彼の激しい気性を我慢しなければならなかった。
ある年、周抜は科挙の試験を受けるため、都に行くことになった。両親はあちこちからお金を借りて旅費を工面してやり、わざわざ新しい服を仕立ててやった。ところが、身の程知らずの周抜は、旅費が少ないだの、服が大きいとかズボンが長いとか、靴の色が悪いなど、不平ばかりである。
両親の気遣いにも息子は不満ばかりなのを見て、父親はこらえきれず息子に教え諭した。「おまえはあれが嫌だこれが嫌だと言っているが、わしと母さんはおまえの受験のために旅費を工面し、服を仕立て、それだけであれこれと苦労し、髪の毛はすっかり白くなってしまった。それなのにおまえはまだ満足しないのなら、わしにはもうどうすればいいかわからない」
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