3月15日、ニュージーランドのクライストチャーチで発生したモスク襲撃事件では、100人近くの死傷者が出た。被害者たちは、中国の潮州集団からの2億円相当の寄付の返送を申し出た(SANKA VIDANAGAMA/AFP/Getty Images)

NZ襲撃の被害者、中国からの寄付金2億円を返送表明 「ウイグル人のために使ってほしい」

ニュージーランドの中国人実業家らが、クライストチャーチで起きたモスク銃撃事件の被害者のために200万ドル(約2億円)の寄付を申し出た。しかし、被害者たちは、中国で弾圧されているウイグル人の状況から寄付を受け取ることはできないとして、返送する意向を示している。

中国官製メディア・ニュージーランド中国通信によると、3月17日、中国の大手・潮州集団は同国オークランドで開催する年次総会のために、中国大陸や米国から関係者を集めた。駐ニュージーランド中国大使の呉璽氏、オークランド総領事館の領事・許爾文氏も参加した。

潮州集団関係者は総会で、15日に起きたクライストチャーチのモスク襲撃事件の被害者のために寄付を呼び掛け、48団体から220万NZドル(約2億円)を集めた。大半は潮州集団の海南、北京、上海、深センなどにある中国支店や幹部から。

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