世界は「戦争寸前」の危機、真剣な取り組み必要=仏大統領

[ジュネーブ 11日 ロイター] – フランスのマクロン大統領は11日、ジュネーブで開かれた国際労働機関(ILO)年次総会で演説し、世界は「戦争に突入する寸前」とも言える「深刻な危機」の局面にあると述べ、不平等や野放図な技術、気候変動といった問題に対処する世界的な取り組みを呼び掛けた。

マクロン氏は、技術革新や気候変動によって生活が脅かされる人々に対する世界的な社会保障が必要だと主張した。

また同氏は、世界は「大混乱していると思う」と語り、「新たな戦争に突入するのを待つのではなく、現実の世界を直視するのはわれわれの世代の責任だ」と強調した。

さらに「われわれは夢遊病になることもできるが、真に前進したいのなら、何らかの真剣な取り組みが必要だ」と訴えた。

一方でマクロン氏は、不平等の拡大が「独裁主義」を台頭させつつあるとも指摘。「民主主義は、資本主義がおかしくなったことによる格差拡大から自分たちを守ってくれない、それなら国境を閉鎖しよう、壁を建設しよう、多国間自由貿易を排除しようとなる」と語り、暗にトランプ米大統領を批判した。

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