7月1日早朝、一部の香港市民は主要幹線道路の夏慤道に集まり、警官隊と対峙した(李逸/大紀元)

【写真】香港市民 返還22周年記念式典で抗議、警察当局が催涙スプレー噴射

香港政府は現地時間1日午前8時、香港が英国から中国に返還されて22周年を記念し、香港島中心部にある金紫荊広場で中国当局の旗と香港特別行政区の旗を掲揚する式典を開催した。香港市民は同日未明から、犯罪容疑者の中国本土への移送を可能にする「逃亡犯条例改正案の完全撤回を求めて、式典会場の近くに集まり、幹線道路を占拠した。市民らを排除するために、香港政府は午前7時半ごろ、警官隊を出動させ、警官隊とデモ隊が衝突した。

警官隊は市民らに催涙スプレーを噴射したり、警棒で参加者を殴ったりし、一部の市民が負傷した。警察当局は市民数人を身柄拘束した。

香港政府の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は会場内のモニターを通じて、掲揚式に参加した。

民主派団体「民間人権陣線」は市民に対して、現地時間1日午後2時半(日本時間1日午後3時半)に始まる大規模なデモ行進に参加するよう呼び掛けた。

7月1日早朝、一部の香港市民は主要幹線道路の夏慤道に集まり、警官隊と対峙した(李逸/大紀元)
警官隊の前で「逃亡犯条例改正案に反対」のプラカードを掲げる市民(李逸/大紀元)
市民らは1日早朝から、返還22周年記念式典会場に集まっていた(李逸/大紀元)
香港市民と警官隊が小競り合いになった(佘志誠/大紀元)
催涙スプレーを噴射する警官(Anthony Kwan/Getty Images)
幹線道路を占拠する市民への強制排除に動き出した警官ら(Anthony Kwan/Getty Images)
警棒で市民を殴る警官ら(Anthony Kwan/Getty Images)
警官隊の強制排除に抵抗する市民ら(Anthony Kwan/Getty Images)

(翻訳編集・張哲)

関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。