香港市民は立法会の建物の外で、割れたガラスや壊れた机などの清掃をした(余剛/大紀元)

香港デモ、立法会占拠は「当局の罠」との疑い

香港では1日夜、一部の市民が犯罪容疑者の中国本土への移送を可能にする「逃亡犯条例」改正案の撤回を求めて立法会(議会)の前で抗議活動を行った後、立法会の庁舎のガラスを割って議場に突入し占拠した。しかし、抗議者らが突入する前、立法会の警備に当たっていた警官隊全員が突如、建物から撤退したなど3つの事象から、香港警察当局が意図的に抗議者に占拠させたという疑いが持たれている。

抗議者らが立法会に突入する前、警官隊は突如、議場から離れた。この動きを一部の報道関係者と市民は疑問視した。

香港警務処(警察)の盧偉聡・処長は、現地時間2日午前4時に開かれた記者会見で、当局が故意に抗議者に突入させたのではないかとの記者の質問を否定した。盧処長は、「抗議者は当時、室内の一部の照明を消し、警官隊に白い煙を帯びたものを投げ込んだため、警官隊はやむを得ず撤退した。抗議者は立法会奪還の策を練っていた」と説明した。

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