(Illustration - Shutterstock)

誰があのゴミを拾うか? あるお母さんの試み

世界中の親たちが、子供たちが片づけをしないことに悩んでいるのではないでしょうか。家の中を歩くたびに子供たちが散らかしたおもちゃや服、ゴミにつまずき、イラっとした経験はみなさんお持ちだと思います。では、どうすれば、子供たちが片づけをしてくれるようになるのでしょうか。

3人の子供を持つテキサスに住むある母親がある素晴らしい方法を考えました。テキサスのミランダさんは、子育てと家事に専念するごく普通の母親です。

ミランダは、少し奮発して紙切れに折り畳んだ5ドルをテープで張り付け、それをお風呂場のバスマットの近くに置いて、その紙切れに気づくまでどのくらいかかるのか実験を始めたのです。

ミランダは、数時間後には誰かがその紙切れに気づくと予想していました。しかし、48時間経っても誰もそのゴミに気づかないのです。みんなそのゴミがそこにあるべきものではないということは分かっているはずなのですが。

子供たちはもちろん夫もお風呂場に何度も出入りしています。みんなそのゴミを無視し続けていることに罪悪感は感じているようです。ミランダは夫に「あのゴミはずっと長い間あそこにあるわね」と言いました。

ミランダはずっと誰かがそのゴミを拾ってくれることを待ち望んでいましたが、待ちきれずに遂に夫にその計画を話したのです。すると、彼もその計画に興味を持ち、誰がそのゴミを拾うのか面白くなってきたというのです。

ミランダが夫に話をしたとき、「おい、ずっと拾おうと思っていたんだ!でもさ、わざとそのままにしておいたんだ。君が子供たちに、そのゴミを拾わせようとしていたと知っていたからさ」と夫は言いました。

3日目、ミランダはその紙切れの位置が少し変わっていることに気が付きました。でも、自分ではなく他の誰かが動かしたのは明らかです。

そうこうしているうちに7歳の娘が、自分の服を拾う時に紙切れがひっくり返り、5$が見えてしまいまいした。娘さんはゴミだと思っていたものにお金がくっついていたので「あっ」と驚き声を上げました。

お金にまだ興味のない娘はそのお金がくっついたゴミをカウンターに置いて、この計画は終了しました。

この計画はミランダの思うようにはいきませんでしたが、これをきっかけにミランダ家族はいい話し合いを持つ機会を得ました。そしてミランダのように、この実験に取り組んでみたいと思っている母親は世界中にたくさんいるはずです。もし、床に不要なゴミを見つけたら、きちんとゴミ箱に捨てるようにしましょうね。

大紀元ウェブ編集部

関連記事
中国古典舞踊の最高峰・神韻芸術団は20日に来日。待望の2025年神韻世界巡回ツアーが23日に日本の名古屋で開幕する。
肩の柔軟性と筋力を高める6つのエクササイズを実践すれば、可動域を改善し、肩こりや日常の不快感を和らげる効果が期待できます。
白キクラゲやレンコンをはじめ、免疫力を高める10の食材を紹介。伝統医学と現代科学が推奨する抗炎症効果で、肺を潤し冬を快適に過ごす方法を提案します。
新たな研究により、男性における自閉症の発症リスク上昇には、Y染色体が関与している可能性が示されました。男性では自閉症が女性より約4倍多く見られる一因として、Y染色体が自閉症リスクを特異的に高めていることが明らかになっています。
朝食のタイミングを調整することで、2型糖尿病の血糖値管理が改善する可能性があることが新しい研究で明らかに。運動と食事のタイミングが血糖値に与える影響を探ります。