トランプ大統領、香港情勢に「習近平氏は正しい判断を」
7月21日に7週目となる大規模な抗議運動が続いている香港について、米トランプ大統領は、中国習近平主席が関与して、正しい判断をするようにとの希望を述べた。
大統領は、訪米中のパキスタンのイムラン・カーン首相とホワイトハウスの大統領執務室で会談し、アフガニスタンにおける和平プロセスとその推進などについて話し合った。
トランプ大統領は記者から、香港の抗議運動と、白い服を着たならず者による暴力が発生していることについて、中国へ向けたメッセージの有無を聞かれた。大統領は、中国(共産党政府)が香港の抗議運動を制止させようとしていないと述べた。「中国が制止しようとすれば、止めることができるだろう」と語った。
大統領は、香港では長く大規模な抗議運動が続き200万もの人が参加しているとし、「習近平主席にとって非常に重要な状況だと知っている。正しい行動に出ることを希望している」と述べた。
7月21日、「逃亡犯条例」改正案に反対する43万人もの香港市民らが抗議行進に参加した。同日夜、一様に白い服を着た謎の集団が、抗議者たちを襲う暴力事件が起きた。白い服を着た集団は、元朗駅構内やショッピングモール内に逃げ込んだ人々を追いかけ、床にうずくまる人にも躊躇することなく竹製の武器で叩きつけた。被害者のなかには記者、妊婦、高齢者も含まれ、合わせて45人がケガを負った。
目撃者たちは、香港警察が白い服の集団の暴力を制止するまでに時間がかかったと批判している。香港警察は23日までに、この暴力事件に関わった7人を逮捕したと発表した。事件のあった夜10時半からの3時間で、警察署へ緊急電話が2万4000回あったという。
(編集・佐渡道世)
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