来週の米中協議、重要な合意予想せず 交渉リセット=NEC委員長

[ワシントン 26日 ロイター] – カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は26日、来週に上海で再開する米中通商協議について、重要な合意が得られるとは予想していないとしながらも、米交渉団は貿易障壁の引き下げに向けた建設的な交渉を改めて開始する地合いを整えたいと考えていると述べた。

カドロー委員長はCNBCのインタビューで、「来週に上海で協議が再開されるが、重要な合意はないとみている。ただ交渉団は5月の協議中断時に戻り、交渉をリセットしたいと考えているもようだ」と述べた。

その上で「知的財産権の保護、強制的な技術移転、サイバー問題、非関税障壁を含む構造問題のほか、履行メカニズムなどについて取り組みを続けている」とし、「90%が済んでいて、残りが10%となっている場合、米交渉団は残りが10%となっている時点に立ち返りたいと考えている」と述べた。

米ホワイトハウスは24日、米中の通商交渉担当者が30日から上海で協議を再開すると発表。米交渉団はムニューシン財務長官とライトハイザー通商代表部(USTR)代表、中国交渉団は劉鶴副首相が率いる。

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