上岡龍次コラム
発展途上国の地位に固守する中国共産党は朝貢貿易と面子を捨てた
トランプ米大統領が7月26日、世界貿易機関(WTO)で中国が発展途上国として優遇措置を受けてはならないとし制度の見直しを求めた。これに対して、中国外務省の華春瑩報道局長は29日、米国は「わがままで高慢だ」と批判し、制度変更に反対の考えを示した。そこには中国共産党が面子を捨てて金銭欲を優先している姿があった。
なぜなら、面子を重んじる中国共産党にとって、発展途上国扱いは屈辱のはずだ。
米中貿易戦争は激化したが2019年6月のG20大阪サミットで休戦、貿易協議が再開した。トランプ大統領は中国が譲歩すると期待したが、予想に反して中国は譲歩しなかった。トランプ氏は中国が2020年米大統領選挙までの時間稼ぎをしていると判断。
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