In The Light Photography/Shutterstock

自宅で出産した赤ちゃん、健康を増進させる微生物を持つ 

人類の歴史上、赤ちゃんは母親が生活をしていた場所で生まれるものでした。この一世紀で人類の誕生は自宅から病院に移りました。これによって私たちの体内で生きる微生物にどのような変化をもたらしたのでしょうか。

それを紐解くにあたり、病院で生まれた赤ちゃんと自宅で生まれた赤ちゃんの排泄物の中の微生物の違いを調べてみました。この研究の結果、病院で生まれた新生児の腸ミクロバイオームは自宅で生まれた赤ちゃんに比べて異なる可能性があることがわかったのです。そして、それによりおそらく病院で生まれた赤ちゃんは高いリスクで特定の免疫疾患または代謝性疾患をおう可能性があるということも明らかにされました。病院助産師として、私はこの研究結果を見過ごすわけにはいかないのです。

カンボジアのアンコールワットに、女性の出産を描いているレリーフがあります。母親は後ろから支えられ、助産師は前でひざまずいています。そして、新生児は母親の胸の上で横になっているのです。それは800年の時を超えてもなお、今日、多くの助産師が行う分娩方法と違いはありません。

▶ 続きを読む
関連記事
ゴースティングは、理由や区切りがないまま関係が終わるため、反すう思考や自己否定を招きやすいといいます。拒絶より立ち直りにくい理由と、心を整理するヒントを紹介します。
骨や筋肉の減少は、単なる加齢だけで起こるものではありません。運動負荷、栄養、睡眠、ストレスなどを見直すことで、骨折や転倒を防ぐ体づくりにつながります。
サケの赤い色素として知られるアスタキサンチン。目や肌、脳、心臓の健康に役立つと注目されていますが、宣伝どおりの効果は期待できるのでしょうか。食品とサプリの違いを含め、科学的根拠から実力を検証します。
ドアノブやスマートフォン、リモコンなど、毎日何気なく触れる物ほど汚れがたまりやすいかもしれません。微生物の専門家が、見落とされがちな日用品と、清潔に保つための正しい掃除方法を紹介します。
十分に眠っているのに疲れが取れない、頭がぼんやりして集中できない。その背景には、エネルギーづくりを支えるミネラルの不足や、吸収の低下が関わっている場合があります。現代の食生活や土壌環境、ストレス、腸の状態から、ミネラル不足を考えます。