In The Light Photography/Shutterstock

自宅で出産した赤ちゃん、健康を増進させる微生物を持つ 

人類の歴史上、赤ちゃんは母親が生活をしていた場所で生まれるものでした。この一世紀で人類の誕生は自宅から病院に移りました。これによって私たちの体内で生きる微生物にどのような変化をもたらしたのでしょうか。

それを紐解くにあたり、病院で生まれた赤ちゃんと自宅で生まれた赤ちゃんの排泄物の中の微生物の違いを調べてみました。この研究の結果、病院で生まれた新生児の腸ミクロバイオームは自宅で生まれた赤ちゃんに比べて異なる可能性があることがわかったのです。そして、それによりおそらく病院で生まれた赤ちゃんは高いリスクで特定の免疫疾患または代謝性疾患をおう可能性があるということも明らかにされました。病院助産師として、私はこの研究結果を見過ごすわけにはいかないのです。

カンボジアのアンコールワットに、女性の出産を描いているレリーフがあります。母親は後ろから支えられ、助産師は前でひざまずいています。そして、新生児は母親の胸の上で横になっているのです。それは800年の時を超えてもなお、今日、多くの助産師が行う分娩方法と違いはありません。

▶ 続きを読む
関連記事
SNSの利用を1日30分に減らすと、1週間で抑うつや不安、不眠が改善する可能性が研究で示唆。若者のメンタルヘルスとスクリーン習慣の関係を解説。
進行が速く「がんの王」とも呼ばれる小細胞肺がん。それでも転移を繰り返しながら長期生存した例があります。免疫療法や最新検査ctDNAの可能性、見逃せない症状と予防のポイントを医師が解説します。
「食物繊維を増やせば大丈夫」は本当?75件超の臨床試験から見えた、便秘改善に有望な食品とサプリとは。キウイやマグネシウム水など、根拠に基づく最新対策をわかりやすく解説します。
離婚率が高まる今こそ見直したい、古典が教える夫婦円満の知恵。「陰陽の調和」や「琴瑟相和す」に込められた意味をひもとき、現代の結婚生活に生かすヒントを探ります。
忘れっぽさは年齢のせいだけではないかもしれません。脳には「夜の清掃システム」があり、睡眠や食事、運動でその働きを高められる可能性があります。アルツハイマー予防につながる最新知見と具体策を解説します。