92歳の認知症患者を手荒に扱う看護師  裁判所は「虐待」と認めず

「母は明らかに苦しみ、手を上に上げて自分の身を守ろうとしていました。」エド・ロビンスは、苦しい胸の内を告げました。オーストラリアのパースにあるモリソンロッジ介護施設でのことです。

エドは、92歳の実母ジーンの体に打撲傷や裂傷を見つけ、介護スタッフの虐待を疑い、母の部屋に隠しカメラを設置しました。予感は的中しました。認知症を患い、数週間前に足を骨折したか弱い母親が、二人の看護師に押さえつけられてぞんざいに扱われる姿はカメラが捉えました。隠しカメラによる撮影は3週間続き、後にABCテレビのドキュメンタリー番組で取り上げられました。

エドの供述によると、看護師たちがジーンをベッドに押さえつけて、骨折した足をベッドの鉄柵に乗せて、テディベアのぬいぐるみをジーンの顔に投げつけたりしていました。ジーンは、時に「髪を引っ張らないで!」と叫び、看護師を自分の手で払いのけようとしていましたが、看護師は笑っていました。また、ジーンが20分もの間、一人床に直接寝かされていたこともありました。

▶ 続きを読む
関連記事
紀元前6世紀のアテナイで、深刻な貧富の格差から生じた負債奴隷の危機を救った伝説の政治家ソロン。独裁を拒み、富裕層と貧困層の「共通の盾」として中庸を貫いた彼の法改革と、正義を重んじた生涯を解説
魚に含まれるオメガ3脂肪酸やコリンは、子どもの脳や行動の発達に関わる可能性があります。研究結果と注意点、食べやすくする工夫をあわせて紹介します。
その不調、実はストレスではなく神経のサインかも?闘争・逃走モードにとらわれた体が発する9つの兆候と、気づくためのヒントをやさしく解説します。
子どもに本物の芸術体験を――その第一歩は家庭から。日常の中で無理なく文化に触れられる8つのアイデアを通して、感性と好奇心を育てるヒントを紹介します。
ふとした笑いやユーモアが、気持ちを軽くし、人とのつながりを保つ助けになることがあります。ただし、その使い方には少し注意も必要なようです。