米クドローNEC委員長「中国経済が崩壊している」
米ホワイトハウスのクドロー国家経済会議(NEC)委員長は6日、米CNBCに対して、米中貿易戦争が激化するなかで、「中国経済が崩壊している」と話した。委員長は、中国側が通商協議において時間稼ぎをしようとしていると批判した。
クドロー氏は同日、CNBCのビジネスニュース番組「スクワーク・オン・ザ・ストリート」に出演した際、「中国経済が崩壊している」と発言した。
中国経済指標を見る限り、「明らかに中国経済は落ち込んでいる」と述べた。
同氏は中国当局が国内総生産(GDP)統計を粉飾していると再度批判した。「中国当局がGDPを数パーセント水増ししているが、それでも今だんだん低くなってきている」
米中通商協議の見通しについて、クドロー氏は「中国当局が時間稼ぎをしようとしている」とし、「米国と比べて、中国当局の方がはるかに」貿易戦で悪影響を受けていると強調した。米国経済は現在堅調で、景気減速に耐えられるとの自信を示した。
中国当局は今年のGDP成長率目標を6~6.5%に設定した。当局が公表した今年上半期のGDP伸び率は6.3%だった。また、4~6月期のGDP伸び率は6.2%で、27年ぶりの低水準となった。
ロイター通信の最新調査によると、米中貿易戦や国内外の需要低迷などで、中国の7月の輸出入は6月に続きさらに落ち込む。前年同期比で、輸出が2%、輸入は8.3%と減少する見通しだという。
トランプ米政権は1日、ほぼすべての中国製品に対する制裁関税を9月1日から実施すると発表した。米シティバンク銀行は、新措置で中国の輸出が2.7%減り、GDP伸び率が0.5%押し下げられると予測した。
ゲイリー・ロック元駐中国大使は6日、CNBCに対して、輸出が中国GDPの2割を占めるため、今後、輸出の縮小は中国経済に大きな打撃を与えると述べた。同氏は、中国の輸出について、「特に対米輸出が重要だ。対米輸出規模は欧州連合(EU)に加盟するすべての国に対する輸出の合計に相当する」と述べた。
(翻訳編集・張哲)