トランプ米大統領、中国と通商協議継続 「当面の合意ない」

[ワシントン 9日 ロイター] – トランプ米大統領は9日、米国は引き続き中国との貿易交渉を継続しているが、当面の合意はないとの考えを明らかにした。

トランプ大統領は記者団に対し「中国との関係は良好に進んでおり、対話は継続している。しかし、われわれには合意する用意はできていない。どうなるか見守ろう」と語った。

中国側は合意にこぎ着けたいようだとしつつも、「25年間にわたり米国は利用されており、私は今すぐ動く用意はない」と述べた。

また、9月初旬に予定される米中通商協議が実際に開催されるかどうかについては、懐疑的な見方を示した。トランプ大統領は、3000億ドル相当の中国製品に対する追加関税を9月1日に発動する構え。[nL4N24X6CP]

また、米国は当面、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)と取引は行わない方針としたものの、通商合意によって状況は変化する可能性があると話した。

貿易戦争への懸念が再燃する中、トランプ大統領の発言を受けて米株価は下げ幅を拡大した。

*内容を追加します。

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