イスラエル、米民主女性2議員の訪問拒否 トランプ氏の圧力受け

[エルサレム 15日 ロイター] – イスラエルのネタニヤフ首相は15日、米民主党のイスラム教徒女性議員、ラシダ・トレイブ、イルハン・オマル両氏の訪問を拒否すると発表した。

イスラエルは当初、2議員の訪問を受け入れる姿勢を示していたものの、ネタニヤフ首相が前日開いた閣議でこの決定を翻した。関係筋は「政府高官らは2週間前、入国を支持していたが、トランプ大統領の圧力を受けて決定は変更された」と述べた。

トレイブ、オマル両議院はイスラエルの対パレスチナ政策に批判的な見方を示し、親パレスチナのBDS(ボイコット、投資引き揚げ、制裁)運動に支持を表明している。イスラエルでは法に基づき、BDS運動の参加者の入国を拒否できる。

トランプ大統領はこの日、ツイッターへの投稿で、両議院の訪問を拒否するようイスラエルに求め、「イスラエルがオマル議員とトレイブ議員の訪問を許せば、大きな弱みを見せることになる。彼らは不名誉だ!」と述べた。

9月17日にイスラエル総選挙を控える中、ネタニヤフ首相にとって2議員の入国拒否は、同首相の支持基盤である右派の票固めにつながる可能性がある。また、米民主党急進派に対するトランプ大統領の強硬姿勢への支持表明にもなる。

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