香港富豪の李嘉誠氏、「暴力やめよ」とメッセージ 抗議デモ受け

[香港 16日 ロイター] – 香港一の富豪である李嘉誠氏は16日、「逃亡犯条例」改正案に端を発した抗議活動が続いていること巡り、「中国を愛し、香港を愛し、自身を愛せ」と人々に呼び掛けるコメントを出した。同氏がデモを巡って公にコメントを出したのは初めて。

同氏のメッセージは香港の主要紙一面の広告欄に掲載され、「愛で怒りを鎮めよ」「暴力をやめよ」と呼び掛けている。広告には「香港市民李嘉誠」と記されている。

同氏は、香港の複合企業である長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス)<0001.HK>の会長を務めていた。

大規模な抗議活動は今週末も続く見通しで、警察は取り締まりを強化している。91歳になる李氏は「大義は最悪の結果を招きかねない」と警告した。

警察当局は16日夜に香港中心部のビジネス街で予定される抗議集会を許可しているが、今週末に計画されているその他のデモ活動は認めていない。6月に大規模なデモ行進を組織した「民間人権陣線(シビル・ヒューマン・ライツ・フロント)」は18日にデモ行進を予定していたが、安全上の懸念から警察はこれを認めず、香港島のビクトリアパークでの集会にとどめるよう指示した。

李氏は新聞広告に続き、広報担当者を通じて文書を出し、デモの「意図せぬ結果」に留意するよう人々に呼び掛けた。

今後の香港のために若い世代に投資する必要性を指摘した上で、「政府はデモ隊のメッセージをはっきりと聞いたはずで、解決策を見つけるために真面目に知恵を絞っている」とデモ参加者に訴えた。

*内容を追加しました。

関連記事
アメリカのキャンパス、テスラの工場、そして今月スウェーデンで開催されたユーロビジョン・ソング・コンテストの会場において、混乱を招き、あからさまに破壊的ですらある凶悪犯たちに共通するものは何だろうか?彼らは皆、何らかの形で資本主義を破壊したいのだ。
5月16日、欧州の消費者団体は、動画プラットフォーム拼多多(Pinduoduo)の海外ECオンラインショップT […]
世界政府実現への努力は決して止むことはなかった。国連はその一つに過ぎない。エリートの狙いは、最も賢い人々からなる極少数のエリートによって支配される未来の世界政府だ。
多くのアメリカ人は、いまや1960年の選挙についてあまり覚えていない。 また、2020年の選挙が1960年の選挙と非常に似ていることに気づいている人も少ない。
アヴリル・ヘインズ国家情報長官によると、北京は米国や世界の選挙に影響を与える能力に自信を深めているという。 2024年の選挙に対する外国の脅威に関する上院公聴会でヘインズ氏は、中共当局は人工知能とビッグデータ分析を通じて影響力作戦のツールを完成させていると述べた。