ロシア、核実験禁止条約機関けん制 「事故に関与すべきでない」
[モスクワ 20日 ロイター] – ロシアのインタファクス通信は20日、ロシア当局がウィーンに本部を置く「包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)」に対し、同国の軍実験施設で起きた爆発事故に関与すべきでないと通知したと報じた。
CTBTOは19日、事故現場に最も近い2カ所の放射線観測所からのデータ送信が途絶し、その後さらに2カ所でもデータが途絶えたと明らかにした。CTBTOは20日、4カ所のうち少なくとも1カ所は送信が再開したと明かした。
ロシア国営原子力企業のロスアトムは、8日のロケット実験の際に従業員5人が死亡したと説明。2人の軍関係者も死亡したという。
事故に関連した情報には相反するものをある。国防省は当初、事故後の放射線量は通常時と変わらないと説明したが、気象当局は近郊のセベロドビンスク市の放射線量が通常時の16倍に上昇したと明らかにした。
リャブコフ外務次官は20日、「国際的な観測システムの一部であるわが国の観測所からのデータ提供は完全に任意であると覚えておくことが重要だ」と語った。
条約は1996年に国連総会で採択されたが、一部の国が署名していないため、発効していない。
関連記事
最近、バルト海にある二本の重要な海底ケーブルが損壊し、ドイツ、スウェーデン、フィンランド、リトアニアの四か国が […]
米国議会は中国の最恵国待遇の取り消しを提案。AI技術競争において優位を目指す「AIマンハッタン計画」も始動。中国経済への影響が注目される
トランプ次期大統領は緊急事態宣言を準備し、不法移民の強制送還計画を発表した。計画では特に中国籍の兵役年齢の男性を優先している
米司法省は最近、IR事業をめぐり日本の政府関係者に賄賂を渡すよう指示して、中国企業のCEOを海外腐敗行為防止法違反の容疑で起訴した。
豪州初の女性宇宙飛行士ベネル=ペッグ氏は、シドニーの会議で「宇宙には地球上の砂浜の砂粒に例えるほどの恒星があり、生命の存在は確実だ」と語り、太陽系内外での地球外生命探査の可能性に期待を寄せた。「宇宙での発見は生命の理解を深める貴重な手がかりになる」と強調。