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「老い」に対する認識の変化

私は現在66歳ですが「高齢者」の認識は変わってきているように感じます。そう感じているのは私だけではないはずです。

私達は毎日自分の顔を鏡で見ているので、加齢による変化を感じる人は少ないと思います。実は実年齢とのギャップは早い段階から始まっているのです。2018年にミシガン大学で行われたオンラインによる調査では中年と呼ばれる年齢は30歳から、高齢と呼ばれる年齢は50歳からという結果になったそうです。

2011年にチューリッヒが発表した調査では高齢者は世間が彼らに抱くマイナスの固定概念を避ける為、同じ年代の人と距離をおくことがあるそうです。2018年のコロンビア大学の調査でも同じような結果になりました。

私を含め、団塊の世代の方達は加齢を受け止めることが難しいのです。私達の残りの人生はそう長くないかもしれませんが、中々それを信じることができないのです。

ミシガン大学で老年学を研究しているウィリアム・チョピック氏はこのように述べています。

「私達の多く、特に高齢者は実際の年齢より若いと思っている方が多いのです。自分のことを実年齢より若いと認識している方達は健康で長生きしやすい傾向にあります。また身体も衰えにくいという結果がでています」

「ミシガン州で50万人を対象にした調査の結果、ほとんどの人は実際の年齢の20%程若いと感じているそうです。この数値は今後も上昇するでしょう。例えば50代の人は実際より10歳程若い、40歳ぐらいに感じている人が多いということです」

事実、私達の平均寿命は昔より長くなっています。

人生の期間が伸びれば高齢者と呼ばれる年齢も変わるのは自然なことではないでしょうか。

少し自己啓発のように聞こえますが66歳の時に鏡をみて、46歳の私はそこにいないでしょう。ですが、もしかすると56歳ぐらいにはみえるかもしれません。私は6時15分に犬の散歩に出かけますし、7時30分にはウェイトトレーニングもしています。また週に5日はスイミングをしています。それが年をとることに歯止めをかけているのでしょう。

テレサ・パウルスは63歳でアリゾナ州のテンピに住んでおり、毎朝5時にサイクリングをしています。走行距離は16km程で天気が悪い日はジムに行き、スピニングとウェイトトレーニングを行っています。

三年前に60歳になったテレサはこう語っています。

「私は自分が40代のような感覚でいます。40歳から始めたエクササイズも毎日欠かさずに続けていますからね。サイクリングをしている時には少しだけでもタイムを縮めるように自分を追い込んだりしています」

テレサはこれまで大きい怪我や事故に遭ったりしていますが、友達や家族の支えにより現在でも元気に生活しています。例えば、モハー断崖のウォーキングツアーでは足を挫いてしまいましたが最後まで歩き続けました。後日検査をしたところ、足首を骨折していたそうです。1969年には自転車に乗っている際、車に挽かれましたが足が折れただけで済んだそうです。2010年の原付での事故では足を痛め、医者から障害が残るかもしれないと言われましたがそれを覆し、現在でも元気にサイクリングをしています。

55歳のパオラ・セバスティーニは団塊の世代生まれですが、自身を40歳よりも若いと感じているようです。

彼女が健康な理由として、3.2kmの距離を歩いて通勤していることや、赤い肉を食べることを避け、日常的にアボガドを食べていることも関係しているでしょう。また彼女がおしゃれに気を遣っていることも理由のひとつでしょう。そういったポジティブな思考や行動が年をとることに歯止めをかけているのでしょう。

私自身は煙草も吸ったことはありませんし、テレビもあまり見ません。ほとんどの時間を犬と散歩したり、ウェイトトレーニングやスイミングしたりしています。それこそ私が若さを保てている秘訣だと感じています。

(文:ブルース・ホロヴィッツ ※Kaiser Health Newsのフリーランス・レポーター)

(大紀元日本ウェブ編集部)

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